多くの買取ブログではディスクの状態や帯・ライナーノーツに注目しますが、当店が見ているのはむしろ「余韻」に宿る価値です。ジャズには、演奏が終わった後の沈黙、その余韻こそが音楽を心に深く刻みます。

たとえば、モノーラル録音のわずかなノイズ、息づかい、サックス奏者がひと息置く一瞬の静けさ。その隙間には、レコーディングされた「心の響き」が流れており、それを味わえる状態のままCDが残っていることは非常に貴重です。

さらに、ジャケットに残された指の跡や帯の角のしわ一つに「誰かが何度も手に取った証」が刻まれている。それはまさに、余韻を愛した人の足跡であり、査定員にもその情緒が伝わる要素です。

「ただの物理的CD」ではなく、「余韻を伝え続けるメッセージ」として扱うことで、査定評価は別次元へ。手放す際には、「この余韻に耳をすませてほしい」と伝えてみてください。それが価格にも反映されるかもしれません。

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